■入間川遊歩道の彼岸花
2020年10月2日、お天気がいいので入間川遊歩道を訪れてみました。つい先日、こちらに来た時はまだ道路脇に彼岸花は咲いていませんでした。ところが、今回は赤い花が満開で、眩いほどでした。
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(遊歩道脇の彼岸花、図をクリックすると、拡大します)
ふと、道路際を見ると、桜の巨木の下に満開の赤い彼岸花が群れて咲いています。
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(満開の彼岸花、図をクリックすると、拡大します)
豪華な花の絨毯です。その先に、入間川がゆったりと静かに流れているのが見えます。穏やかな秋の日の幸せを感じさせられます。
再び、遊歩道に戻ると、両側に赤と白の彼岸花が咲いていました。
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(紅白の彼岸花の遊歩道、図をクリックすると、拡大します)
まるで慶事を迎えているような気分になります。
すっかり忘れていましたが、彼岸花は赤い花ばかりではなく、白い花もあります。紅白の花に彩られたこの遊歩道はさしずめ、慶事への道といっていいのかもしれません。
ふと気になって、道路側に降りてみました。
■赤い彼岸花、白い彼岸花
階段際にも白を赤の彼岸花が咲いていました。
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(階段脇の彼岸花、図をクリックすると、拡大します)
白い彼岸花と赤い彼岸花がそれぞれ一塊になって、階段脇を華やかに彩っていました。何の変哲もない階段がひときわ輝いて見えます。
道路側から見ると、赤い彼岸花が層をなして花開き、その間に白い彼岸花が興趣を添えています。
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(鮮やかな赤のボリューム、図をクリックすると、拡大します)
鮮やかな赤のボリュームに圧倒されそうです。
さらに進むと、今度は白い彼岸花が際立っているところがありました。
白い彼岸花が三カ所でまとまって咲いており、緑色の葉の多い道路脇で存在感を放っていました。
ふと、見上げると、桜の木の周辺に赤い彼岸花や白い彼岸花、そして、ピンク色の芙蓉の花などが咲き乱れていました。
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(巨木の下のさまざまな花、図をクリックすると、拡大します)
まるで桜の巨木にもたれかかるように、赤や白、ピンクの花が咲いています。相互に支え合い、絡まり合って生きている姿に見えました。
■数か月で主役の交代
道路側をさらに歩いていくと、手前に赤、少し先に白の彼岸花が群生しています。その背後には葉を落とした桜の巨木が見えました。
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(桜の木の下で、図をクリックすると、拡大します)
つい数か月前はこの遊歩道の主役だった桜が今では、咲き誇る彼岸花の脇役となって、その鮮やかさを引き立てています。日の移ろいを感じさせられます。
さらに歩くと、今度はアジサイの葉の下に赤い彼岸花が群れて咲いていました。つい先日、目を楽しませてくれていたアジサイの花が、いつの間にか茶色に変色し、そしてまた、いつの間にか、葉だけになっていました。
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(アジサイの葉の下の彼岸花、図をクリックすると、拡大します)
その葉の下に陰ができており、赤い彼岸花が身を寄せ合うように咲いていたのです。その様子はまるで強い太陽の光を避けているようにも見えました。主役の座を降りたアジサイが真っ盛りの彼岸花を守っていたのです。
このように遊歩道の主役は次々と変わっていき、その都度、さまざまな美しさを見せてくれます。
■次の主役がスタンバイ
再び、遊歩道に戻ると、左手に芙蓉がピンク色の花を咲かせているのに気づきました。鮮やかなアジサイに気を取られ、まったく気づきませんでした。ところが、芙蓉がいつの間にか、ひっそりと優雅な姿を現していたのです。
次の主役として、芙蓉がスタンバイしているのでしょうか。
川に向かって彼岸花が草むらに真っ赤な色を添えています。それを見守るかのように、道路に影を落としながら、芙蓉の花がゆったりと揺れていました。
入間川遊歩道を歩いていると、時がうつろい、そして、循環していくのを、折々の花の姿によって知らされます。陽光を浴びながら花々を見、入間川のゆったりとした流れを見ていると、格別の味わいが感じられます。ささやかな幸せを実感できるひとときです。(2020/10/2 香取淳子)